「10ギガ回線にしたのに、速度を測ると1Gbps前後しか出ない」「高性能なルーターに買い替えたのに、思ったほど速くならない」。
このような経験をしたことないでしょうか。
私も引っ越しのさいに、10Gbpsのネット回線を契約をして、高性能ルーターを買って爆速でネット通信できるぞとウキウキだったのに1Gbpsもでないとがっかりした過去があります。
そのさいに、回線業者に問い合わせて、機器の性能だけでなく回線からパソコンまでの経路をすべて見直したことがあるので、似たようなことで困っている人の参考になればと思いこの記事にまとめました。
この記事では、10ギガ回線なのに速度が出ないときに見落としやすい、ルーターとLANケーブルの罠を5つ紹介します。
結論:ネット速度は「一番遅い部分」を引きずられる
高速な機器を1つ買えば、ネットワーク全体が速くなるわけではありません。
たとえば、回線とONU、ルーターのWANポート、パソコンが10Gbps対応でも、LANケーブルが1Gbpsなら、1Gbpsまでの速度しかでないということです。
10車線の道路を走っていても、途中から1車線になれば車が詰まるのと同じです。回線、ルーター、LANケーブル、PCを一つの経路として確認していくことが大切です。
私の場合は、LANケーブルを以前使っていたものを使いまわしていたため1Gbpsの速度がでていませんでした。

罠1:ルーターだけ交換してLANケーブルは昔のまま
高速ルーターに買い替えたのに速度が変わらないときは、LANケーブルを確認します。
見る場所は、パソコンとルーターの間だけではありません。ONUとルーターの間、ルーターとパソコンの間の両方を確認してください。
パソコン側だけ新しいCAT6Aに替えても、ONUとルーターの間に古いケーブルが残っていれば、そこが速度の上限になる可能性があります。
ケーブルのカテゴリーは、表面に「CAT.5e」「CAT.6」「CAT.6A」のように印字されていることがあります。10Gbpsを出したいなら6A以上を選択しましょう。

個人的にはCAT.7が価格的にコスパがよくオススメです。
罠2:10G対応ルーターなのにLANポートが1Gbps
ルーターの「10G対応」が、インターネット回線につなぐWANポートだけを指している場合があります。WANポートは10Gbpsでも、パソコンにつなぐLANポートは1Gbpsという構成です。
また、10Gbps対応のLANポートが1個、1Gbps対応のポートが複数という製品もあります。高速対応ポートがあるのに、パソコンを1Gbps側へつないでいたということも考えられます。
ルーターを買う前には、次を確認してください。
- WANポートは何Gbpsか
- LANポートは何Gbpsか
- 高速LANポートは何個あるか
- WANとLANを兼用するポートではないか
「10G対応」という言葉だけでなく、パソコンをつなぐLAN側まで確認することが大切です。
罠3:CAT8に交換すれば爆速になると思っている
CAT8はCAT6Aより上位の規格ですが、LANケーブルだけをCAT8に替えても、ルーターやパソコンが1Gbps対応なら速度は1Gbpsのままです。
エレコムも、CAT8のケーブルを使っても、接続する機器や回線の性能が低ければ、その性能を超える速度は出ないと説明しています。
10ギガ回線用に新しく買うなら、基本的にはCAT7を選べば十分です。CAT8は、家庭内でさらに高速なネットワークを構築する場合などの候補で、10ギガ回線のインターネット接続には通常必要ありません。
罠4:ルーターとケーブルが対応していてもPCが1Gbps
ルーターも10Gbps対応、LANケーブルもCAT6A。それでも1Gbps前後しか出ないなら、パソコンのLANポートを確認します。
仕様表で「1GbE」「1000BASE-T」と書かれていれば1Gbpsクラスです。「2.5GbE」「5GbE」「10GbE」なら、それぞれの速度に対応しています。
パソコンのLANポートが1Gbpsまでなら、回線やルーターを10Gbps対応にそろえても、パソコン側で止まります。
罠5:10ギガ回線ならWi-Fiでも10Gbps出ると思っている
10ギガ回線は、回線サービスやネットワーク全体の最大通信速度です。1台のスマホやノートパソコンが、いつでも10Gbpsで通信できるという意味ではありません。
Wi-Fiの実際の速度は、ルーターと端末の規格、距離、壁、周囲の電波干渉、接続先の混雑などで変わります。バッファローも、端末との距離が遠くなると通信速度が下がると説明しています。
原因を確認したいときは、まず有線LANで測ってみると、回線側とWi-Fi側を分けて考えやすくなります。
速度が出ないときは各機器の最大速度を順番に確認する
いきなりルーターやLANケーブルを買い替える必要はありません。次の順番で、それぞれの仕様表を確認してみてください。
- 契約している回線が何Gbpsか
- ONUまたはホームゲートウェイの接続ポートが何Gbpsか
- ルーターのWANポートが何Gbpsか
- ルーターのLANポートが何Gbpsか
- ONUとルーター、ルーターとPCのLANケーブルが何CATか
- PCのLANポートが1GbE、2.5GbE、10GbEのどれか
- Wi-Fi端末の性能とルーターとの距離
回線サービスの「最大10Gbps」は理論上の最大値です。実際の速度は、利用時間帯や接続先などでも変わるため、1回の測定だけで判断しないようにしましょう。
CAT6AとCAT8、買うならどちら?
CAT6Aは10Gbps通信を想定した、家庭の10ギガ回線用に選びやすいLANケーブルです。CAT8はさらに上位の規格ですが、10ギガ回線のインターネット接続だけなら通常は不要です。
- 10ギガ回線用に選びやすい:CAT6A 個人的にはCAT7がオススメ
- より上位だが、家庭の10ギガ回線では通常不要:CAT8
NTT東日本も、フレッツ 光クロスの有線利用では10GBASE-TのLANポートとカテゴリ6A以上のLANケーブルを推奨しています。新しく買うなら、まずCAT6Aを選んでおけばよいでしょう。
よくある質問
LANケーブルを変えるだけで速度は上がりますか?
現在のケーブルが原因で、機器同士が期待した速度で接続できていない場合は、交換で改善する可能性があります。ただし、ルーターやPCが1Gbpsまでなら、CAT6AやCAT8に替えただけで10Gbpsになるわけではありません。
CAT8のほうがCAT6Aより速いですか?
規格上はCAT8のほうが上位です。しかし実際のネット速度は、回線、ONU、ルーター、PCの対応速度にも左右されます。10ギガ回線用なら、通常はCAT6Aで十分です。
10ギガ回線なのに1Gbps前後しか出ない原因は?
ルーターのLANポートが1Gbps、1Gbps側のポートへ接続している、PCのLANポートが1Gbps、ONUとルーターの間に古いケーブルが残っている、といった原因が考えられます。Wi-Fiで測っている場合は、端末の性能や距離も確認してください。
まとめ|高い機器より「各部分の最大速度」を確認する
10ギガ回線、高性能ルーターにしたのに速度が出ないときは、接続経路を確認すること。次の順番で最大速度を調べてみてください。
契約回線、ONU、ルーターのWANポート、ルーターのLANポート、LANケーブル、PCのLANポート、Wi-Fiの接続環境です。
途中に1Gbpsまでの部分があれば、そこが速度の上限になっている可能性があります。10ギガ回線用のLANケーブルを新しく買うなら、CAT7を選んでおけば、まず困りにくいでしょう。



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