ホームルーターは、コンセントに挿すだけでインターネットを使える手軽さが魅力の商品です。光回線のような開通工事がいらないため、賃貸住宅に住んでいる人や、すぐにネット環境を整えたい人から注目されています。
ただ、ゲーム用の回線として考えると話は少し変わります。オンラインゲームでは、通信速度が速いだけでなく、Ping値が低く、通信が安定していることが重要です。
先に結論を言うと、ゲーム目的なら光回線を基本的におすすめします。FPSや格闘ゲームのランク戦では、ホームルーターの電波状況や時間帯による変動が不利になりやすいからです。
一方、光回線を引けない人にとっては、ホームルーターが現実的な選択肢になります。この記事では、ホームルーターの速度を見るポイントとおすすめできる人、GMOとくとくBBホームWi-Fiを検討するときの注意点をまとめます。
ホームルーターでゲームはできるが、ゲーム目的なら光回線が基本
ゲームの種類にもよりますが、FPSなどのゲームをする場合は光回線一択だと思います。ただ、ホームルーターでも、オンラインゲームをプレイすること自体は可能です。RPGやシミュレーションゲーム、ソロプレイ中心のタイトルならホームルーターでも大丈夫といったところです。
FPSやTPS、格闘ゲームのように、入力に対する反応の速さが勝敗に影響するゲームでは、Ping値や通信の安定性が重要になるのですが、私が実際に試した限りだと、ホームルーターではFPSなどのゲームに耐えるだけの通信速度はでませんでした。
参考として、マイナビニュースの速度比較では、ホームルーターの平均Ping値は約41~50ms、光回線は約10~20msという目安が示されています。測定場所やサービスによって変わる数値ですが、遅延の小ささでは光回線が有利です。実際に使ったときに感じたのは、Pingの変動が激しいということです。常に均質で40ms程度であれば我慢できる程度だったのですが、100msなど大きく遅延することが多々ありフリーズしている間でやられているということがありました。
そのため、光回線を問題なく引ける人がゲーム目的でホームルーターを選ぶ理由は多くありません。工事ができるなら、まず光回線を候補に入れましょう。
ゲームで見るべき速度は下り速度だけではない
下り速度はダウンロードやアップデートに関係する
下り速度は、ゲームのデータを受信する速さです。ゲーム本編のダウンロードや大型アップデート、動画視聴では、下り速度が速いほど待ち時間を短くできます。
ホームルーターでも、下り速度が数十Mbps以上出ていれば、ゲームのプレイ自体に必要な通信量をまかなえるケースがあります。ただし、100GB近いゲームやアップデートをダウンロードすると、速度が遅い時間帯には完了まで長くかかります。
Ping値は入力から応答までの時間を示す
Ping値は、端末からゲームサーバーへデータを送り、応答が返るまでの時間です。単位はmsで、数値が小さいほど反応が早くなります。
たとえば、ボタンを押してから画面上のキャラクターが動くまでに時間差があると、対戦では不利になります。下り速度が100Mbpsあっても、Ping値が高かったり変動したりすれば、ラグを感じることがあります。
ジッターとパケットロスは通信の不安定さに関係する
Ping値が常に同じとは限りません。時間によってPing値が上下する状態をジッターと呼びます。また、送ったデータの一部が届かないパケットロスが起きると、キャラクターが瞬間移動したり、操作が反映されなかったりします。
ホームルーターは、基地局との電波状況や周辺の利用状況に影響を受けます。速度測定で一度だけ良い数値が出ても、ゲームをする時間帯に安定するとは限りません。
ゲームジャンル別にホームルーターの向き不向きを見る
RPG・シミュレーション・ソロ中心なら検討しやすい
ストーリーを進めるRPGやシミュレーションゲーム、ソロプレイが中心のタイトルは、対戦ゲームほど一瞬の遅延が勝敗に直結しません。
もちろん、通信が切れればプレイは止まります。利用場所の電波が安定していることは前提ですが、光回線を引けない人ならホームルーターを検討しやすいジャンルです。
協力プレイ・カジュアル対戦は環境次第
協力プレイやカジュアルな対戦ゲームは、多少の遅延を許容できるならホームルーターでも遊べる場合があります。ただし、家族が同時に動画を見たり、別の端末で大容量ファイルをダウンロードしたりすると、ゲーム中の通信が不安定になることがあります。
FPS・TPS・格闘ゲームは光回線を優先する
FPS・TPS・格闘ゲームは、ホームルーターより光回線を優先したいジャンルです。撃ち合いやガード、回避のような短い操作が結果を左右するため、平均速度よりもPing値と変動の少なさが大切になります。
ホームルーターでプレイできないとは限りません。しかし、ランク戦や大会で勝ちに行く人、ラグによる負けを避けたい人にはおすすめしにくい選択です。
ホームルーターをおすすめできる人・できない人
おすすめできる人
- 集合住宅の規約や設備の問題で光回線の工事ができない
- 工事の許可を取れない、または開通まで待てない
- RPGやシミュレーションなど、遅延に比較的寛容なゲームを遊ぶ
- カジュアルなオンライン対戦なら多少の変動を許容できる
- 契約前に自宅周辺の対応エリアと電波状況を確認できる
- ゲーム以外にも動画視聴や日常のネット利用で使いたい
おすすめしにくい人
- FPS・TPS・格闘ゲームのランク戦や大会を最優先する
- ゲーム中のPing変動や一時的なラグも避けたい
- 光回線の工事が問題なくできる
- 家族や複数人が同時に大容量通信を使う
- 大容量のゲームやアップデートを頻繁にダウンロードする
「工事が面倒だから」という理由だけなら、ホームルーターを即決する前に光回線の工事条件を確認してみてください。工事ができる環境なら、ゲーム用途では光回線のほうが後悔しにくいでしょう。
おすすめする人・しない人の早見表
ホームルーターをゲームに使うか迷ったら、次の表で確認してみてください。速度は契約上の最大値ではなく、実際にゲームをする時間帯の実測値を目安にします。
| 判定 | おすすめできる条件 | 速度・Pingの補足 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| おすすめ | 光回線を引けない。RPG・シミュレーション・ソロ中心で遊ぶ | 下り30Mbps以上、Ping50ms以下がひとつの目安。夜間も大きく変動しないことが前提 | ソロプレイ、協力プレイ、カジュアルな対戦 |
| 条件付き | 工事を待てない。多少のラグや速度変動を許容できる | 下り速度が出ていても、Pingの変動やパケットロスがあれば注意 | 短期利用、つなぎの回線、軽めのオンラインゲーム |
| おすすめしない | 光回線を引ける。FPS・TPS・格闘ゲームのランク戦や大会を重視する | 下り50Mbps以上でも、低Pingと安定性が保証されるわけではない | 勝敗を重視する競技性の高いゲーム |
| 避けたい | 夜間に速度が落ちる。切断やラグが頻繁に起きる | 下り30Mbps未満、Ping50ms超、または数値の変動が大きい場合は再検討 | 複数人での同時利用、大容量アップデート |
速度とPingの数値はサービスや地域によって変わる参考目安です。オンラインゲームの必要条件を保証するものではありません。

光回線を引けない人がホームルーターを選ぶときの確認項目
対応エリアと5Gの有無を確認する
ホームルーターは、サービスの対応エリア内でも、建物の場所や周囲の環境によって速度が変わります。5G対応エリアだからといって、室内で常に5Gにつながるとは限りません。
申し込む前に、住所を入力して対応状況を確認しましょう。可能なら、同じ地域で使っている人の実測値や口コミも参考にします。
夜間の混雑を確認する
ゲームをする時間が夜なら、夜間の速度やPingが重要です。昼間に測った速度だけを見て判断すると、実際に遊ぶ時間帯との違いに気づけないことがあります。
契約前は、サービスの平均値だけでなく、夜間の口コミや速度測定結果を確認してください。
LAN端子とゲーム機への有線接続を確認する
ゲーム機やPCをLANケーブルでホームルーターに接続できると、家庭内のWi-Fi区間を減らせます。これで基地局側の遅延がなくなるわけではありませんが、部屋の電波干渉による不安定さは抑えやすくなります。
端末を選ぶときは、LANポートの有無と規格を確認しましょう。
端末代や解約条件を確認する
月額料金だけでなく、端末代の分割払い、割引の期間、解約時の残債、キャッシュバックの受取条件まで確認します。キャンペーンは内容が変わるため、比較記事の古い情報だけで判断しないことが大切です。
GMOとくとくBBホームWi-Fiは光回線を引けない人の候補
GMOとくとくBBホームWi-Fiは、工事不要で利用できるホームルーターです。公式ページでは、ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L13を使用し、5G・4G LTE・WiMAX 2+に対応すると案内されています。
端末の受信最大速度は4.2Gbpsとされていますが、これは技術規格上の最大値です。公式にも、利用環境や回線状況によって実際の通信速度が大きく低下する場合があると記載されています。ゲームの快適さを最大速度だけで判断しないようにしましょう。
また、公式ページでは、事務手数料0円、解約違約金なし、とくとくBB光への違約金なしの移行特典などが案内されています。光回線をすぐに引けない人が、まずホームルーターを使い、将来光回線へ移行する選択肢を考えやすい点は特徴です。
ただし、料金、端末代、キャッシュバック、優待コードの内容は申込窓口や時期によって変わります。ユーザー提供情報にある優待コード「SCTR」や30,000円キャッシュバックを掲載する場合は、公開直前に適用条件を確認してください。
GMOとくとくBBホームWi-Fiをゲーム向けの最適解として紹介するのではなく、「光回線を引けない人が検討する候補」として公式条件を確認する流れが適切です。
ホームルーターでゲームが遅いときの確認順
- ホームルーターを窓際や床から離れた場所へ移動する
- PCやゲーム機を5GHz帯、またはLANケーブルで接続する
- 家族の動画視聴や大容量ダウンロードを一時的に止める
- 昼と夜で速度・Pingを測定し、時間帯による差を確認する
- 改善しない場合は、光回線や別のホームルーターを検討する
速度測定は一度だけでなく、実際にゲームをする時間帯に複数回行うと判断しやすくなります。ホームルーターを有線接続しても、基地局との電波や混雑が原因なら、Pingが大きく改善するとは限りません。
FAQ
ホームルーターは何Mbpsあればゲームができますか?
ゲームのジャンルによって異なりますが、下り速度だけで必要条件を決めるのは不十分です。プレイ中はPing値、ジッター、パケットロス、時間帯による変動を確認しましょう。大容量のダウンロードやアップデートでは、下り速度が速いほど待ち時間を短くできます。
ホームルーターでFPSはできますか?
プレイ自体は可能ですが、基本的には光回線をおすすめします。FPSではPing値と安定性が勝敗に影響しやすく、ホームルーターは電波や混雑によって遅延が変動する可能性があるためです。
ゲーム機は有線接続したほうがよいですか?
可能なら有線接続をおすすめします。ゲーム機とホームルーターの間のWi-Fi干渉を減らせるからです。ただし、ホームルーターと基地局の通信まで有線になるわけではないため、光回線と同じ安定性になるとは限りません。
ホームルーターと光回線はどちらがおすすめですか?
ゲーム目的で光回線を引けるなら、光回線がおすすめです。工事ができない、賃貸で許可が取れない、すぐに使いたいという条件がある場合は、ホームルーターを候補に入れます。
GMOとくとくBBホームWi-Fiはゲーム向きですか?
ゲーム専用の回線として無条件におすすめするものではありません。光回線を引けない人が、対応エリアや自宅の電波、夜間の実測値を確認したうえで検討する候補です。
まとめ
ホームルーターは、速度が出ていればゲームを遊べる場合があります。しかし、FPS・TPS・格闘ゲームのように遅延と安定性が重要なゲームでは、光回線のほうが向いています。
ゲーム目的で光回線を引けるなら、まず光回線を選びましょう。ホームルーターをおすすめできるのは、工事ができない、賃貸で許可が取れない、開通を待てないといった事情がある人です。
その場合も、最大速度だけで決めてはいけません。対応エリア、夜間のPing、通信の変動、ゲーム機への有線接続、端末代とキャンペーン条件を確認してから申し込みましょう。


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